カラダで感じる源氏物語

カラダで感じる源氏物語 (ちくま文庫)

カラダで感じる源氏物語 (ちくま文庫)

めずらしくも日本の古典に関する本なんぞを読む。タイトルから分かるとおり内容はあっちより(こっちより?)。
この本を読んだ理由は、大塚ひかり氏がゲストだったガンダムエース8月号(No.048)の「教えてください。富野です」が面白かったから。日本はまぐはひによって作られた国だなんて言われたら興味が出ないはずはない。で、最初は古事記は少し読んだことあるから「愛とまぐはひの古事記」を読もうと思ったのだけど、源氏の方を先に読んでしまった。理由は古事記は単行本で、源氏は文庫だから。やはり電車の中で読むなら文庫の方が良いからね。
内容はエロティックな話題も豊富でなかなか良い。もちろん、それ以外のことも色々と勉強になることが多い。源氏物語で知ってることなんて平安時代の物語、作者は紫式部、主役は光源氏ってことだけだったから、物語の人間関係などが出てくると読むのが大変ではあったが。平安時代の母系社会から父系社会への転換、さらにそこから貴族から武士・豪族の時代へ、というのは非常に興味深い(本題とはずれるが)。ちなみに日本に母系社会の時があったなんて恥ずかしながら始めて知りました。
高校生のとき、古典はエロ本だと教師が言っていたけど、当時は読む気がしなかった。なのに、いまや源氏物語を読んでみようと思っている。不思議なものだ。まあ、須磨源氏になるのがオチだろうが。