南極1号伝説

南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後史

南極1号伝説 ダッチワイフからラブドールまで-特殊用途愛玩人形の戦後史

とりあえず,管理が簡単になって,小学生の女の子がリカちゃん人形を持つのと同じのようなものだと社会的に認知されるようになったらラブドールを買ってしまうかもしれないとだけは言っておこう。
ボクは知らなかったのだが,シリコン製ラブドールってすごく管理が大変らしい。画像でみるとすごいキレイだけど,それを維持するのにはそれなりの労力が必要なんだね。ボクには無理の無理無理だ。
それ以上の難関はやはりまわりの目だなあ。買ったとしてもとてもじゃないが親や友人には言えない。エロマンガとDVDなら隠しようもあるが,等身大人形なんてそう隠し通せるものじゃない。まだまだラブドールを買うような環境にはないのだボクは。

本書はラブドールとはどういうものか知りたい人にはおもしろい本だと思う。ただ,帯に書いてある「異色のノンフィクション」,「ダッチワイフ開発に賭けた男たちが挑んだもうひとつのプロジェクトX」とかはちょっと言いすぎか。ノンフィクションというよりは解説書という感じのつくりだし,ラブドールメーカーの人の話はのってるけど表面的なことだけだし。本家プロジェクトXのようなものを期待してたけど,その点ではかなり期待はずれ。あくまで本書はラブドールについてさらっと知りたい人のための本なのだろう。