武道館

昨日は『Minori Chihara Live Tour 2010 〜Sing All Love〜 追加公演』。場所は日本武道館。茅原さんの憧れのステージ。その舞台に立つという願いが叶ったとき,どんな気分になったのだろう。もちろん私にはわからない。
所詮はお金を払って見に行っただけだから。努力をしたわけでもなく,リスクを冒したわけでもない。ただ,お金と時間を少し費やして参加しただけ。しかも,そのお金と時間だってそれほど貴重なものではないのだ。
彼女のことを応援しているなんて,おこがましくてとてもじゃないが言えない。自分のこともままならないのに何様だという感じだ。もちろん,やることもやるべきことも違うわけだから,直接には比べられない。でも,私がやるべきことをやってないことは確か。言うならば,比べるまでもないってことだ。
茅原実里は運が良かったというのは事実だと思う。『涼宮ハルヒの憂鬱』という,それこそゼロ年代を代表するようなアニメの長門という人気キャラの声をあてることができたわけだから。彼女自身もそれを認めている。でも,そんなことは私が言えることじゃない。彼女は夢をあきらめなかったし,そのための最初の一歩も踏み出していたし,常に前に進もうとしていた。だからこそ掴めたチャンス。歩みを止めた人間,そもそも最初の一歩すら踏み出していない人間には運以前の問題。やりたいことがわからないということすら言い訳にすぎない。わからないならそれを探すための一歩が必要なのだ。
コンサート中,こんなことばかり考えていた。そろそろモラトリアムは終わらせないといけない。