住むところの重要性

ポール・グレアムのエッセイの日本語訳。錆びついたオレの英語力では原文読むのはキツいので翻訳は大変ありがたい。
大都市はメッセージを発する。発するメッセージの内容は都市によって異なり,ニューヨークなら「もっと金持ちになれ」,ケンブリッジマサチューセッツのほうね)なら「もっと賢くなれ」らしい。そのメッセージは非常に強力らしく,それは個人の能力以上にパフォーマンスに影響をあたえるようだ。その例として15世紀のイタリアをあげている。以下,引用。

ミラノもほぼ同じ大きさであったにもかかわらず、事実上、15世紀の有名なイタリア人の画家は、みんなフィレンツェ出身だ。フィレンツェの人が遺伝学的に異なっていたわけではないので、レオナルドと同じくらいの天才がミラノにも生まれたと仮定する必要がある。その人には何が起きたのだろうか?
レオナルド並みの天才でさえ環境には勝てないのに、自分が勝てると思う?
私は勝てないと思う。

いかに環境が重要であるかがわかる。日本でも昔(?)から言われているではないか,
「いなかの3年より京の昼寝」
と。
うーん,オレも住むところについてもっとちゃんと考えるべきかな?