色盲の人にもわかる色使い

卒論発表に使うグラフや図の色を決めるのに参考にした。
色使いを考えるようになったきっかけは教授に「分かりやすいように色をつけて。赤とか」と言われたから。色覚障害を持つ人には赤は黒っぽく見えるということは、さすがに知っていたので、そりゃダメだろと思ったのだ(教授には言わなかったけど)。それで、上のサイトと、神奈川県発行の『色使いのガイドライン(PDF版)』を参考にして、色を決めたのである。
ガイドラインによると、色覚障害の人には赤と緑が区別しづらいらしい。この色使いはgnuplotでデフォルトで使われているものだ*1。というわけで、グラフの色を変更。青と黄色なら問題ないらしい。ただ、折れ線グラフの場合、背景が白だと黄色い線は色盲でない人でも見難いので考える必要あり。ヒストグラムなら青と黄色で問題ない*2
区別しづらい色を使わないのはもちろんだが、それと同様に大事なのは発表時に色で何かを指定しないことだ。「緑色の部分が新たに付け加えた回路です」と言った場合、緑色が分からなければどれが付け加えられた回路なのかがわからない。色覚障害の人にも分かりやすい図やグラフについては『色使いのガイドライン』に書いてある。
スライドを用いて発表するときは、こういうことも考えるようにした方がよい。特に講義で使われるスライドはちゃんと色覚障害の人を考慮に入れて作ってもらいたいものだ。

*1:2つのデータ系列をグラフにした時、デフォルトでは赤色と緑色のグラフが描かれるということ

*2:本題とは関係ないがgnuplot 4.2なら簡単にヒストグラムを作れる